身体操作法

「打撃系ではない空手」解説

自分も相手も怪我をしない技、それが「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術のコンセプトです。

1.正拳突き

通常
打撃系ではない空手
「正拳突き」は、通常相手を拳で突く(打撃)技であると解釈されていますが、 「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術の解釈では、相手の手を掴み、 「正拳突き」の引き手の方法で体を動かすと、相手は簡単に転がります。
ここで大切なポイントは、指先から手首、肘、肩、腰、膝、足首、踵と、体全体の骨と関節を連動して使う事です。
型により正しい身体操作法(ガマク・ムチミ・チンクチ・夫婦手)を鍛錬していれば、 力を使わなくても簡単に相手を「転がす」事ができます。

柔道のように、相手を力任せに投げ飛ばしたり、地面に叩き付けたりする事がないので、 板の間やコンクリートの床でも、相手に怪我をさせる事が無いので、安全です。
自分も相手も怪我をしない技を使う、それが「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術です。

他の武道のように、技を仕掛けられた方が、受け身をとるのではなく、技を仕掛ける方が、 相手に怪我をさせないように、注意して「転がす」相手を思いやる心が大切です。
真明流では、受け身の稽古はしません。受け身を覚えると技がかかっていなくても、 反射的に自分から転がってしまう、馴れ合いの武道になってしまうからです。
実戦で使えなければ、何の意味もないからです。

2.篭手外受け

通常
打撃系ではない空手(1)
打撃系ではない空手(2)
篭手外受けは、通常相手の突きに対して、篭手を使い外側へ受け流す防御です。
空手の型の中によく出てくる、ポピュラーな防御の技ですが、実際に使うには単調すぎる為、ほとんど使えません。
しかし、「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術の解釈では、 相手の突きの力を利用して投げる(転がす)の技と、相手が突いて来た手を引いた時に(その力を利用して)投げる(転がす)の技があり、多人数を相手にした時の護身術として役立ちます。

3.手刀斜め打ち

通常
打撃系ではない空手(1)
打撃系ではない空手(2)
手刀斜め打ちは、通常相手の鎖骨を手刀で打つ技です。
「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術の解釈では、
一本背負いのように相手を投げる(斜めに崩して転がす)の技と、突いて来た相手の中に入り込み、
相手の肘に手刀を当てて(打撃ではなく押す)投げる(転がす)の技があり、刃物等(ナイフ)の攻撃を交わす時の護身術として役に立ちます。

4.下段払いカギ突き

通常
打撃系ではない空手
首里手系空手の鍛錬型「ナイファンチ」の中に出て来る下段払いカギ突きです。
通常の解釈では、中段より下への突き又は蹴りでの攻撃を、篭手で下段に払い、 相手に接近して中段を突くと解釈されていますが、 「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術の解釈では、相手の手を掴み、 「下段払いカギ突き」の方法で体を動かすと、相手は簡単に転がります。
空手の型は、一度に多人数を相手に戦っています。
多人数を相手に、その都度、殴ったり蹴ったりしていたら、必ずいつかは捕まり袋叩きになります。
次から次へと襲って来る複数の敵を、無力化しながら危険を回避するサバイバルテクニックが、 空手本来の姿ではないでしょうか。
「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術の技の解釈は、 空手の新しい解釈ではなく、琉球の古い時代に存在した、空手の素顔ではないかと私は考えています。

「チンクチの身体操作法」

チンクチ(筋骨)とは、瞬間的に骨を動かし、骨と骨をロックさせて、
骨の強度を強め威力を引き出す身体操作法です。

突きのチンクチ(筋骨)

通常
A.篭手部分にある2本の骨
B.2本の骨をクロスさせる
C.チンクチをかけていない突き
D.肘と肩甲骨をロックさせる
 

チンクチをかけて肩甲骨を動かす

チンクチにより、肩甲骨を自由に動かしパワーとスピードを引き出します。
地球上で、肩甲骨が最も発達した動物は鳥です。
肩甲骨には、空を飛ぶほどのパワーとスピードが秘められています。

「ガマクの身体操作法」

ガマクとは琉球言葉で、お腹を意味しますが、「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術では、
上丹田(頭蓋骨)、中丹田(胸骨・肩甲骨)、下丹田(骨盤・仙骨)を連動させて動かす身体操作法です。

「仙骨の上下運動」と「胸骨の開閉運動」と「肩の前後運動」は連動しています

A.仙骨を上げる
B.胸骨が閉じる
C.肩が前に出る
仙骨を上げると連動して胸骨が閉じて肩が前に出ます。
D.仙骨を下げる
E.胸骨が開く
F.肩が後ろに入る
仙骨を下げると連動して胸骨が開いて肩が前に後ろに入ります。
哺乳類のほとんどが、四本足で走っています。前足は胸骨の開閉運動を推進力にして、 後ろ足は骨盤(仙骨)の上下運動を推進力にして、連動させ背骨をうねらせて走ります。
チーターは、時速100キロを超える速さで走ります。
胸骨と仙骨(骨盤)の連動を使い、骨と関節を動かす事により、絶大な力が引き出されます。
ガマクとは、人間が進化の過程で忘れてしまった、哺乳類が持つ潜在能力なのです。

「ムチミの身体操作法」

ムチミとは琉球言葉で、突き立てのお餅のように粘り強い様子を意味していますが、
「打撃系ではない空手」真明流合氣空手術では、上丹田(頭蓋骨)、中丹田(胸骨・肩甲骨)、
下丹田(骨盤・仙骨)と背骨、各関節を上下前後左右バラバラに動かす身体操作法です。
A.正常な状態
B.左肩下左腰上・左肩上右腰下
C.左肩上左腰下・右肩上右腰下
肩と腰を左右に上下する事により「Xの軸」が産まれます。
Bには左肩と右腰に斜めに軸が出来て、Cには右肩と左腰に斜めに軸が出来ています。
そうする事で腸腰筋(人体の中で最も強い筋肉)が地面を捉えて爆発的な力を引き出します。
D.正常な状態
 
E.肩回転胸骨左開右閉・骨盤左上右下
肩の回転により遠心力が働き、
胸骨の左右開閉により前後に力が働き、骨盤の左右上下により上下に力が働きます。
従って瞬時に力が多方向に働く為、波のような衝撃波を産み出します。
脱力してスムーズに身体を動かす事が大切です。
力みがあると力の連動が断たれてしまいす。

魚は、体全体の骨を連動させてプルプルと動かした力を推進力にして、海を泳いでいます。
手の平サイズの小魚であっても、片手で捕まえるのは容易ではありません。
体をプルプルと動かし直ぐに逃げてしまいます。小魚でも、それだけの力を持っています。
マグロは、全身の骨を小刻みに動かして、時速100キロを超える速さで大海を泳いでいます。
瞬時に骨と関節を多方向に小刻みに動かす事により、絶大な力が発生します。
ムチミとは、人間が進化の過程で忘れてしまった、魚類が持つ潜在能力なのです。
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